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第28章 卒業式

真琴は、頭が真っ白になった。


(…うそ…なんで今ごろになって…?)


島には、何度か遊びに来てくれたが、それっきり会ってない。


「だめよ、その男たちだけは、絶対に!!!」


その声は、久しく会っていない姉の声にそっくりだったからだ。


「……静」


そして、潤は、真琴以上に驚いた顔を見せている。

それは、過去に駆け落ちまでした、愛しい人がふたたび目の前に現れたのだから、無理もない…。


「…………」


エドワードは、静を無言で見据えていた。



「…お姉ちゃん…」




真琴の卒業式…。

それは、新たな波乱の幕開けだった。





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