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愛DoLL☆美しき野獣
第30章 宣戦布告

静が出掛けて行って、暇潰しに家事を一通り終わらせると、真琴は、リビングのソファに座り、携帯を握りしめた。
昼間…誰かに連絡を取ろうとしても。
潤は、花屋を経営し始めて、常に忙しい。
エドワードは、社長職でいつもでも忙しい。
美奈に連絡を取ろうか悩んだが、彼女も春休みは、彼氏と会うのに忙しいそうだ。
でも、エドワードなら、自分のために時間を作ってくれるかもしれない。
自分が不安なときは、どうしても、エドワードに甘えてしまう。
その真琴の癖は、治りそうもなかった。
昨日の今日で、ものすごく呆れられるかもしれないが…。
真琴は、色々と悩んだ末、エドワードに電話をかけた。
「はい」
彼は、またワンコールで出た。
「真琴、どうしたの?」
「……眠れなかった…」
「フッ、やっぱりね?まさか、一日も持たなかったとは、思わなかったけど!!!」
「…ごめんなさい、あたしが浅はかだったよ…」
「で?もう帰ってくるの?」
「…春休み中は、頑張る!!」
「ふぅん、あっそ、じゃあね!!!」
「ま、待って!!!!エドさん!!!!」
「なに」
「…会いたい…」
「潤に?」
「ううん、エドさんに…」
「ああ、静の手前、堂々と潤に会えないからか」
「違う…ううん、そうかも…なんか、気持ちがぐちゃぐちゃで…とにかく今は、眠りにつきたいんだ…」
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