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愛DoLL☆美しき野獣
第30章 宣戦布告

「かなりボーっとしてるわね?今日から春休みなんだし、少し家でゆっくりしてなさい?」
静はそう言うと、合鍵をテーブルのうえに置いた。
「わたし、仕事行くから、念のため置いておくわね?出掛けるときは、きちんと戸締まりよろしくお願いね?」
「うん、分かった。洗い物しておくよ、仕事頑張ってね!!!」
「…ええ」
静の目に涙が浮かぶ。
「どうしたの?」
「…やだわ、涙腺が弛んじゃって!!!真琴とこうやって、朝ごはんを食べて、一緒に暮らせて、すごく幸せだなぁって…」
「…お姉ちゃん…」
「とにかく、仕事に行ってくるから!!8時までには、帰れると思うわ」
「じゃあ、夕飯何か作っておくね!」
「あら、嬉しいわ!!!」
「たいしたものは、作れないけど…」
「…楽しみにしてる」
「行ってらっしゃい」
「ええ、行ってくるわ」
ビシっと、スーツを決めて、静は出掛けて行った。
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