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愛DoLL☆美しき野獣
第3章 三章
その夜。
二人は、可愛らしい真琴の狭いベットの中で、手を繋ぎながら一夜を明かした。
先にエドは起きて、真琴の手を離した。
握っていた手をマジマジと眺める。
首を傾げて、意味深につぶやく。
「名残惜しいなんて・・・オレらしくない。」
だが、スヤスヤ眠る彼女に、優しい瞳を向けた。
(…何度見ても、可愛い。その唇に今すぐにでも、キスしたい。したら止まらなくなるから、まだしないけど。)
「まいったな・・・。」
(このオレがこんなに女の子を愛おしいと思える日が来るなんて、夢にも思わなかった・・。)
昨夜は、彼女に一切、手を出さなかったエドワード。
彼はただ、彼女と手を繋いでいるだけで、幸せだった。
(出来れば、彼女を傷つけたくない。大切に、大切にしたい。)
こんな気持ちは、初めてのことだった。
「やれやれ、とにかく、このドアノブを治しておかないとな。このままにしておいたら、夜這いしたことが潤にバレバレだ。」
一度、深呼吸して、気持ちを整理する。
(そろそろ潤との同棲生活もおしまいにするか
オレには、今、この子さえいれば良い気がする。)
「よし!!」
(潤に付き合ってることがばれたら、いっそのこと、真琴と一緒にこのマンションを出るか。)
結局、潤の親父さんの思惑とおりになったのは癪だけど・・まぁそれは仕方がない。
もともと潤と親父さんとの確執の問題だから、ぶっちゃけ、エドワードには関係のないことだから。
潤とのことは、遊びの延長戦上でしかない。
今夜、真琴に触れて、180度気が変わってしまった。
「性別なんてどうでも良くなるほど、君がオレの好みだから、いけないんだ。」
(まったく君は、¨オレのための最強DOLLだ・・。¨)
エドワードは、ふぅっと、薄く笑って、真琴の部屋を後にした。