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愛DoLL☆美しき野獣
第30章 宣戦布告

パタンと、玄関の扉がしまった。
やっと、悪魔たちが帰って行った。
静は、脱力して、玄関で泣き崩れた。
ごめんなさい、真琴…。
わたしが招いた過去の事が、悪魔たちにとりつかれ、あなたに、不幸を招いてしまった。
…ああ、そうね…
真琴を改心させるには、
…もう、あの手しか無いわね…。
「いいわよ、あんたたちの言い分は、一応、聞いてあげたわよ」
フラリと立ち上がり、静は、玄関の鍵をがチャリと厳重にかけた。
「…でもね、あんなものを見せられて、黙って見過ごすことは、出来ない…」
そして、涙を拭って、意味ありげに微笑む。
「この先…真琴が、あなたたちの元へ帰りたいと、言うなら、快く返してあげるわ…そう、帰りたいと言えるならね…」
憎しみがこもった…
…静の呟きは、夜の闇に消えた…。
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