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愛DoLL☆美しき野獣
第31章 鳴り響く教会の鐘

カーン、カーン、鳴りやまない鐘の音を聞いて、静は、心が洗われるようだった。
「真琴さんは、取りつかれた悪魔から解放されて、ようやく深い眠りにありつけたみたいだよ」
大川牧師は、真琴を抱き上げて、静の元へやって来た。
ぐっすり眠っている彼女に、安堵する。
(これであの二人に会わなくても、真琴の睡眠は、大丈夫だ…。)
「教祖さま、ありがとうございます!!!」
「いやいや、Doll だったからか、この子は、わたしの力にかかりやすかったよ…」
「では、もう、麻薬患者のような性欲に犯される事はないのですね?」
「安心しなさい。目覚めたときは、生まれ変わった気持ちになっているはずだからね」
「…ああ、良かった」
「このまま、帰るかね?」
「…はい。真琴をわたしのお家でゆっくり寝かせてあげたいです」
「では、車まで運んであげよう」
「…何から何まで、本当にありがとうございます!!!!」
「フォフォフォ、真琴さんに静さんが認めた男性が現れたら、私のところへ来なさい」
「はい」
静は、大川牧師に、何度も何度もお礼を言ったのだった。
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