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愛DoLL☆美しき野獣
第31章 鳴り響く教会の鐘


「わたしが貴方の力になってあげます。さあ、これを見て。」


大川牧師は、十字架の剣を真琴の前に、掲げる。


「sexとは、本来、ただ快感を得るためだけにする行為では、ありません」


「…えっ?」


その発言に真琴は、ドキっとする。

自分は、神に背くような性行為をしているような気がしたから。

そして、十字架から目が離せない。


「将来、静さんが認めるような相手が出来たら、私のところへ来なさい!!!」



(…何を言ってるの、この人は?)



「…3,2,1,神は貴方を粛清します!!!」


「「!?」」


ドスッと、凄まじい勢いで、その十字架を幾何学的模様の紙に刺した。


そのとたん、教会の鐘が鳴り響く。


カーン、カーン、カーン


視界がゆらいでいく。


カーン、カーン、


大川牧師が、何かを自分に唱えているが、それすら理解できなくなっていく。


カーン、


最後の鐘が鳴りやんだとき、


ドサッと、真琴の体は、椅子から崩れ落ちた。

完全に、眠りに落ちている状態だった。


「フォフォフォ、わたしがかけた催眠術は、わたしにしか解けないさ…。次目覚めたとき、貴方は、二度とsexをしたくない体に生まれ変わっているはずだよ…良かったね?」


大川牧師は、顔をしわくちゃにさせながら、不気味に笑った。





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