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愛DoLL☆美しき野獣
第32章 解けない魔法



「…はぁ…脅してどうすんだよ…たく!!」



「…潤さっ…ひっく…本当なの?今の話…」



真琴は、潤のことを見つめた。

その瞳からは、大粒の涙が溢れている。

すると潤は、ばつが悪そうに、真琴から視線を落とす。



「ああ」



どっと、涙が溢れている。


(…そんな…お姉ちゃんが…そんなぁ…)


エドワードは、手を伸ばし、そっと真琴の涙を拭おうと頬に触れようとするが…


「やだ、触らないで…!!!」


「ムッ、また、Doll 部屋に入りたい?」


「やだ…お願い、二人とも、今は、そっとしておいてよぉ…!!」


「出来るか!!!」


「君は、一生オレたちのものだ、これ以上の我が儘は、許さない」


二人のその言葉に、真琴は、強い思いを吐き出してしまう。


「「どうして、あたしに執着するの?想いが通じ合えたなら、二人でずっと愛し合って行けば良いじゃない!!!」」


「…なぜ、知ってる?」


エドワードは、潤を見つめた。


すると潤は、首を横に振り、服についた血の跡に視線を落として、ため息を着いた。



「はぁ…つぅかお前、今、すげぇ格好してるしな、いかにもだろ?」



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