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第32章 解けない魔法

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「エドワードさま、東堂静に関する身辺報告書をお持ちしました。」



「ああ、すまない、カイン」


エドワードは、黙々と仕事をこなしながら、その報告書に目を通す。


「そして、此方が、秘密の報告書です。かなりプライベートなビジネスライクをお持ちな様ですね？」



「聖カトリック教会？」



「かなり小規模な宗教団体ですが、この町では、一番大きい教会ですね」



「…静は、この教会の顧問弁護士を無償で、行ってたのか…?」



「そのようですね。この教会の大川牧師とは懇意にしているようです」


「なぜ、教会なんだ？」


「それは分かりかねますが、恐らく、過去に、神頼みになるしかならない状況が彼女の身におそったのでは？」



「…神頼みねぇ、そういう輩は、やたらと変な力を持っている者が多いと聞く。」



「まあ、神心的な行いを信じる者がいる限り…エドワードさまのお考えは、80%は当たっていることでしょうね」



「…なにか匂うな?」



「はい、調べてみる価値は有りそうですね？」



「…ああ、引き続き、宜しく頼む」



「イエス、マイロード!!!」



エドワードの目に、一筋の光が見えた気がした。



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