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愛DoLL☆美しき野獣
第33章 姉への想い

「…あ、やっぱりいい。なんでもない。」
「なによ、気になるじゃない?」
(確か、潤は、前妻との子供以外、いらないって、言ってたわ…まさか、真琴は、その事を気にしてるの?)
「それより、ご飯食べたら、島の散策しない?昔みたいに!」
「真琴、潤と結婚したら、本当に子供は作らないの?」
「…っ!?」
「えっ、何?どうしたの?」
「なんでもないよ。」
「…ああ、そうだったわね、あなた、神父さまに催眠術をかけられていたんだったわね。わたしのせいで…ごめんなさい」
「いいんだ、もう、この話題はやめよう!!!あと2日しかお姉ちゃんとゆっくりできないんだからさ!!!」
真琴の慌てぶりに、静は、ハッとする。
「…真琴、あなたまさか…」
「いい、これ以上は、何も聞かないで!!!!」
「潤と結婚して、エドワ―ド氏の子供を生むつもりなの?」
「「!?」」
真琴は、図星を当てられて言葉に詰まり、目を反らしてしまった。
「そうなのね?」
「あたしは、二人を愛してるから!」
「"約束は守る"って、そういうことだったの?」
「…うん…」
真琴は、もう、ダメだ、また軽蔑されてしまうと思った。
「…そう、頑張りなさい」
「えっ?」
てっきり反対されると思っていた真琴は、静の言葉に驚きを隠せなかった。
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