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愛DoLL☆美しき野獣
第34章 激愛の末に…

フデレリックが指定した場所は、ロンドン郊外にある古城を改築したジャックスホ―ド家の別荘だった。
「…すごい!?」
湖の真ん中にお城がある。
橋には霧がかかり、辺りは薄暗いが、うっすら三日月が浮かんでいる。
それは、とても神秘的で、思わずため息が出た。
「本当に、エドさんがここにいるのかな?何日も、潤さんと離れてるなんて、耐えられるの?」
ブツブツ独り言を言いながら、足を進めると、勝手に門が開いた。
「ひぇえ―!!!怪奇現象か!!って、違うと思うけど!」
玄関の前に行くと、カインが立っていた。
「ようこそお越し下さいました、真琴さま!」
「ええ?カインさん、あなたも有休を?」
「いえ、わたしは、秘書をしていますが、常にエドさまに仕えていますので」
「へぇ、そうなの」
「はい。エドさまは、今、少し立て込んでいまして…こちらでお待ち下さい」
「はい。」
真琴は、カインに促され、長い廊下を歩く。
「ご夕食は済まされましたか?」
「機内食を食べたから、大丈夫です」
「作用ですか、では、後程、紅茶をお持ちします」
真琴が通された部屋は、広いダイニングだった。
それにしても、古い装飾品がたくさんあり、何故だか落ち着かない。
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