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愛DoLL☆美しき野獣
第35章 幽閉されたお姫様と嘘つき女王

「"Welcome you are jun kinoshita "?」
プレ―トを掲げていたのは、金髪で、緩いウェ―ブがかかった、イギリス人の美少女だった。
「"Yes!!」
潤がそう答えると、彼女は、人懐っこい笑顔で、日本語で喋り始めた。
「わたしは、エリザベ―ト・クライアンです。ジャックスホ―ド家の"使用人"をさせて頂いています!!!」
「ああ。」
潤は、そっけなく答えるが、エリザベ―トは、ずっとニコニコしている。
「わたしが、真琴さまの元へとご案内します。以後、お見知りおきくださいませ!!」
「………」
潤は、無言で辺りを見回した。
「車は、何処だ?」
「こちらになりま~す!!!」
彼女は、軽快にステップを踏む。
潤の容姿をみて、ウキウキしていた。
(真琴さまの、ご婚約者さま、とてもかっこいいじゃないですか!!!)
「わたしのことは、リズィとお呼びくださいね。」
「あ?使用人ごときに、そんな親しげに呼べるかよ…」
(わお、ツンデレ、サムライ魂ですか?素敵すぎますわ!!!!)
車のバンドルを握り、フッと素に戻ると、美少女の顔が険しく歪んだ。
("使用人"なんて、真っ赤な嘘!!こんなに素敵な方がご婚約者さま、なら、余計に、エドワ―ドさまは、渡せませんから!!!!)
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