この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第35章 幽閉されたお姫様と嘘つき女王

「言うようになったな?お前も!!」
「はい、申し訳ありません!!」
「嬉しそうに笑いやがって…」
「それにしても、お部屋の中が荒れていましたね?我々が来る前に、ひどく争ったのでしょうか?」
「ああ、あれはきっと霊の仕業だよ?」
「はい?」
「オルゴールが鳴ってた形跡があったからね。あのオルゴールの中に入っていた霊は多分浄化されたっぽいけどね…」
「では、エドさまは、全てを承知の上で真琴さまをあそこに?」
「うん。あのオルゴールは、何百年も開かない鳴らないって、曰く付きだったから。」
「それは初耳です!!」
「この部屋に匿われていた異国のお姫様は、城主に幽閉されるまで、自分の国に、とても好きな人がいたんだ。」
「それも、初耳ですね、お姫様と城主さまとは相思相愛だったと聞いていますが?」
「相思相愛だったのは、間違いないと思うけど!!きっとお姫様は、真琴のように、どちらも選べなかったんじゃない?」
「…はぁ」
「お姫様の"彼に会いたい"って想いがあのオルゴールの中に入っていたのかも?」
「ようは、真琴さまを南部屋にお連れしたのは、真琴さまになら、あのオルゴールに囚われていたお姫様を解放させてあげられると思われたからですか?」
「う―ん、最終的には、潤が全てを解決してくれたみたいだけどね…ある意味潤ってスゴいよね?今回のことで、益々見直した」
「…ノロケですか?」
「カイン!!」
エドは、ジロリと睨むが、カインは、またにっこり笑う。
「ご冗談ですよ(笑)」
そんなやり取りがしばらく続いたのは、言うまでもない…
.

