この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第4章 四章
『昨夜は、真琴の寝顔が見れて、嬉しかったな♪歯磨きは、きちんとしておいてあげたから、安心して。』
そんなメールの内容だった。
(エドさん、それってとっても大変だったんじゃ・・・なんか・・いたれりつくせりで悪いなぁ。さっきの潤さんのこともあったし、とても悪い気がする。)
休み時間、携帯を開いて見ていた。
「よぉ、まーこと!!」
「おっ!やっと携帯持ったのか?」
「白石君に加瀬君。」
「ケー番教えて?」
「そうそう、おれらの仲じゃん?」
「あたしたち、そこまで仲良かったっけ?」
「仲いいだろう?」
「なぁー!!」
そんなふたりに真琴は首を傾げて考える。
(男子に携帯番号とか教えたら、エドさんはたぶん怒るよね?きっと、大変なことになりそうだ・・。これ以上後ろめたい気分にはなりたくないや。)
「ごめん、彼氏に怒られるんだ。」
そう断ると、ふたりは、顔を見合わせ、明らかにムッとした。
「いつも迎えに来るやつか?」
「違うよ。」
「じゃあ、誰だ?」
「もう一人の同居人、イギリスの人だよ。」
「ぎょえええええ!外人かよ?」
「うん、とても良い人だよ。」
「ふーん。」
「へぇ。」
白石くんと加瀬君くんは何かをたくらむような顔をする。
真琴は構わず席を立った。
「じゃあ、次の授業、体育だから着替えてくるね?」
「へーい。」
「いってらっしゃい。」
ふたりは、しかめっ面で真琴を見送った。