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愛DoLL☆美しき野獣
第4章 四章
ブーンブーンと、メール着信が、微かに膝の上の鞄の中で揺れていた。
きっとエドワードからのメールが来た音だろう。
それを悟った真琴は、ひどい罪悪感に苛まれる。
(なんで今、潤さんの笑顔を見て、ときめいてしまったんだろう。あたしは、エドさんだけを見なくちゃいけないのに。)
潤は運転を再開して、いつもの無愛想な顔に戻っていた。
「今日は塾の迎えが、遅くなりそうだ。」
「じゃ、いいですよ、一人で帰れます。それが駄目ならいつもの秘書の人に頼んで下さい。」
「7時過ぎそうだったら、そうする。」
「はい。」
それっきり、潤は、何もしゃべらなくなった。
(潤さん・・・もしかして、あたしのこと・・好きなのかな・・・?)
こんなに気にかけてくれるのは、¨異性のDOLL¨だからとかじゃない気がする。
(さっきのあたしのときめきは浮気とかじゃないよね?)
真琴は青ざめて、ブンブン首を横に振る。
(ダメダメ。あたしの彼氏は、エドさんひとりだ。彼だけを想わなくちゃいけないんだ。)
その発想自体が、LOVE CONPANYによってインプットされたもの知らずに、真琴は次第に潤のことが気になって仕方がなかった。