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愛DoLL☆美しき野獣
第4章 四章


塾の帰り。


「「まーこと♪」」


白石くんと加瀬くんに声をかけられた。
潤はまだ来ない。
秘書の人もまだ来ない。


(…道混んでるのかな?)


「なに?」


「なぁ、まーこと、一緒にカラオケ行こうぜ?」


「そうだよ、たまにはいいじゃん?」


「やだよ、お金持ってないし。」


「そんなに毎日拘束されて、息苦しくないの?」


「そうそう。この間のやつは彼氏じゃないんだろ?」


「潤さんのこと?」


「そうそう。今日はその男が迎えに来るんじゃないんだろ?」


真琴が、時計を見ると7時は過ぎていた。


(潤さんが、7時過ぎそうなら、秘書の人が来るって、言ってたから。)


「うん。」


それを聞いてふたりはニヤリと笑う。


「じゃあさ、あっちでお話して待ってようぜ?」

白石が指差したのは、ビルの奥、路地裏だった。


「いやだよ!!人気がないじゃん。」


「いいじゃん、いいじゃん。」


真琴は嫌がり抵抗するが、ふたりは彼女の両腕を掴んで、軽々と、奥へ押しやった。


「ちょ、ちょっと!!ふたりとも!!今日はやたらと絡んできて、いったいなんなの???」


「だって、お前可愛いんだもん。」


「はぁ?」


「毎晩、二人の男を相手にしてるんだろ?」


「ほら、おれらもちょうどふたりじゃん?」


「やっ!?」


(な、なんか、やな予感がする。この展開はまずいよ。)
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