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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第21章 胸の痛みの理由も知らずに
 ただひたすら悲しげに潤む美しい瞳は、星空を隠すような雲に覆われしとどに濡れる――燃え上がるような昂ぶりは、痛々しい美奈の姿に鎮められた。

「ごめん、大崎さん。こんな事して……」

 美奈の頭を咄嗟に抱きしめてしまったのは、目を合わせるのが怖いからだった。
 怖い程に美しい瞳を見てしまうと、怖気づきそうになる……。
 真吾はそれが怖かった。

「僕には大崎さんを襲わなくちゃいけない理由があったんだ――って聞いても、は?って感じだよね……」

 何も言わない彼女に気まずいものを感じながら、真吾は美奈の下腹部に手のひらを当てた。
 黒い靄がフワッと沸き立つ。
 靄は何故か、駅で視た時よりも薄いような気がした。美奈にこれが視えるだろうか……。

「僕の手を当てた所に、大崎さんの目には黒い靄みたいなの視える?」

 示す場所を刮目するように、怪訝そうな顔をしながらもジッと見つめる美奈。

「……良く、わからない……かな。言われれば何かあるような、無いような……」

 だが視えるかどうか、どちらとも無いように感じているようで首を傾げた。
 目視が薄いと感じた胸騒が的中して、真吾は少し焦りを感じた。

「そう……夜だからなのかな、それとも僕の能力が弱いからか……?」

 第二の覚醒とやらが失敗したのが、響いているから?
 それとも夜は、陽の気が低いとか……若しそうだとしても、力が万全なら問題にもならないはずである。

「駅で視た時より弱いけど、僕にはその靄が視えてる……大崎さんは、視えない?」

 頷いて良いのか首を振るべきなのか、美奈は戸惑いながら曖昧に答えた。
 美奈には靄が視えていないのだから、仕方のない反応である。
 視えないものを、どう説明するべきか……苦悩する心が、焦りを感じ始める。こんなアクシデント、全く予想していなかった。

「視えているものとして、話を進めさせて貰うけど……その靄は君が堕児という生物に、ココが寄生されてるって証拠なんだ」

 そう言って、下腹部をポンポンと真吾は軽く叩いた。
 美奈は裸のお腹を叩かれているからか、剥き出しの恥部に近いからか、恥らうように頬を赤らめて、モジモジと太腿を擦り合わせた。
 可愛い彼女の恥じらいに、ズボンの中の膨張がピクンと反応した。
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