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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第21章 胸の痛みの理由も知らずに
 本心は早く美奈の膣《なか》に挿入りたい。こんな面倒な説明なんてナシに、美奈とエッチがしたい。
 真吾だって思春期の男子だ。
 いつまでもお預けの状態が保つほど、大人ではない。その衝動を我慢していられるのは、彼女がクラスメイトだからだ。
 なるべく穏便に、真吾も済ませたいと思っているのだ。

「僕はその堕児を、精液で殺す事のできる唯一の能力者なんだ」
「……だから、私を襲った……って、言うの……?」

 美奈の疑念めいた当惑の表情に、彼女が自分の言葉を信じて良いのか疑っているのだと、真吾は感じた。
 仕方のない事だと、理解してる。それが普通だという事も、わかってる。
 わかっていても、悲しいものだな……。
 血を分けた美里ですら、靄を見ても猶――真吾の話を、信じ切れてはいなかったのだ。他人がもっと信じ切れないのは、当然なんだ。
 なのにどうして、美奈に疑念を持たれた事が、こんなに悲しく感じられるのだろう。
 真吾は落胆を隠し切れず、静かな声で呟いた。

「――やっぱり信じられないよね……」

 襲いたい為の妄言だと、思われてるんだろうか。
 未だ当惑気味に思い悩む彼女を見て、真吾は肩を落とした。
 意識の無い美奈を襲ったのだから、確かに言い訳にしか聞こえないかもしれない。でも、若しもそうなのなら……とっくに美奈の身体を、ペニスが貫通してる。こんなまどろっこしい説明なんてナシに、犯してるよ……。
 握り締めた拳が、グッと力む。
 幾ら口説いたところで、荒唐無稽な話に理解を求める方がどうかしてるのか。犯す事でしか解決はしないのだから、思い悩むだけ無駄なのか……?
 苦悩に揺れる心が、痛みを伴いギュッと撓む。
 救いたいのなら迷うべきではない。
 心の奥底から、そんな声が聞こえた気がした。

「信じ……られない訳じゃ……でも、急に言われても……」

 当惑に揺れる眼差しが、落ち着きなく彷徨う。
 美奈の中の疑念を払拭するのは、無理なのかもしれない……。
 真吾は、腹を決めた。
 さっき自分でも思ったはずだ。どの道、レイプでしか堕児の存在は解決できないと……。
 すぐに信じてくれなかったとしても、堕児を放って置けないのなら、いい加減そろそろ自覚すべきだ。
 犯す事が、救う事なのだと――。

「死んだ堕児を見て貰うしか、ないみたいだね。ごめん、大崎さん……」
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