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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第9章 学園のエキセントリックな女教師
「気になる所は色々と多いが――」
謎生物の袋を見つめていた理沙が、唐突に口を開いた。
「意思を奪って疼きを促している催淫効果だな。私でも手が出せそうな分野は」
「手を出せそうなって――信じてくれたんですか、先生」
「まだ半信半疑といったところだが……滝川、おまえはどうしたい?」
いきなり質問を返されて、真吾は戸惑った。
どうしたいとは……理沙は何を求めているのだろう。
「どうしたいって聞かれても困りますけど……ただ、心配だなって」
「心配とは?」
「渡辺さんが……」
その言葉に、彩夏がこちらを驚いたように振り向いた。
「得体の知れないものが体内から見つかって気持ち悪いだろうし、催淫以外に本当に害が無ければ良いなって……」
「……驚いた。滝川くん、そんな事を思ってくれてたの?」
「当たり前だろ。そりゃ、思うよ……」
気まずそうに俯く真吾に、彩夏もテレたように俯いた。
二人の様子を黙って見ていた理沙が、口を開いた。
「なら……確信を得るには証拠が必要だろ?」
そう言う理沙の顔には、確かに好奇心が強くでていた。
だが、生徒を慮る教師の顔でもあった。
「こいつを預かっても良いなら解剖する。若しかしたら、何かわかるかも知れないしな」
そう言うと、袋を挟んだ指を理沙は振った。
この気色悪い物体を解剖する気か。そりゃあ真吾としても、謎生物の生態を少しでも明らかにしてくれるような協力は嬉しい。
「協力は有り難いし、別に構いませんけど……」
「そうか。ならこいつは私が預からせて貰うぞ。今日は遅いからもう帰れ」
「は――はあ、遅くに長々と失礼しました」
彩夏と準備室を後にしようとすると、背後からの理沙の声に呼び止められた。
振り返った真吾に、理沙は袋を振って見せる。
「避妊くらいしろよ。猿じゃないんだからな」
真吾はギクリとした。
話の中で真吾は、はっきりと膣内射精したとは言っていなかった。ただ「抜いた後」と伝えただけだったのだが……謎生物におまえの精液が付着してるぞと言わんばかりに、にやりと笑う理沙。
――ははは、バレていたのね……。
真吾はバツの悪い顔で笑った。
謎生物の袋を見つめていた理沙が、唐突に口を開いた。
「意思を奪って疼きを促している催淫効果だな。私でも手が出せそうな分野は」
「手を出せそうなって――信じてくれたんですか、先生」
「まだ半信半疑といったところだが……滝川、おまえはどうしたい?」
いきなり質問を返されて、真吾は戸惑った。
どうしたいとは……理沙は何を求めているのだろう。
「どうしたいって聞かれても困りますけど……ただ、心配だなって」
「心配とは?」
「渡辺さんが……」
その言葉に、彩夏がこちらを驚いたように振り向いた。
「得体の知れないものが体内から見つかって気持ち悪いだろうし、催淫以外に本当に害が無ければ良いなって……」
「……驚いた。滝川くん、そんな事を思ってくれてたの?」
「当たり前だろ。そりゃ、思うよ……」
気まずそうに俯く真吾に、彩夏もテレたように俯いた。
二人の様子を黙って見ていた理沙が、口を開いた。
「なら……確信を得るには証拠が必要だろ?」
そう言う理沙の顔には、確かに好奇心が強くでていた。
だが、生徒を慮る教師の顔でもあった。
「こいつを預かっても良いなら解剖する。若しかしたら、何かわかるかも知れないしな」
そう言うと、袋を挟んだ指を理沙は振った。
この気色悪い物体を解剖する気か。そりゃあ真吾としても、謎生物の生態を少しでも明らかにしてくれるような協力は嬉しい。
「協力は有り難いし、別に構いませんけど……」
「そうか。ならこいつは私が預からせて貰うぞ。今日は遅いからもう帰れ」
「は――はあ、遅くに長々と失礼しました」
彩夏と準備室を後にしようとすると、背後からの理沙の声に呼び止められた。
振り返った真吾に、理沙は袋を振って見せる。
「避妊くらいしろよ。猿じゃないんだからな」
真吾はギクリとした。
話の中で真吾は、はっきりと膣内射精したとは言っていなかった。ただ「抜いた後」と伝えただけだったのだが……謎生物におまえの精液が付着してるぞと言わんばかりに、にやりと笑う理沙。
――ははは、バレていたのね……。
真吾はバツの悪い顔で笑った。