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10分で読めるshortstorys
第2章 Confinement
「‥‥あっ!
やっと来た!!」
「‥‥よう、早いな‥‥
こっちは会議が長引いて遅くなった」
待ち合わせ時間に遅れたのは俺だが、コイツは何時から待っていたのか?
‥‥まあ俺にすれば、どうでもいい事か。
屋上の喫煙スペースで煙草を吹かせば、コイツはメモリーを1つ、俺に差し出した。
「はい昨日の分‥
でも何で?随時録画モードにして、ネットで飛ばしているんだよ?」
「こういうのは1人で見たいんだ‥
それに‥‥‥自分の妻がヤられているのを生中継で見なきゃならない??」
「そう望んで、話を持ち掛けて来たのはそっちのくせに‥‥仮面夫さん?
僕は好きに出来るから、良いんだけど??」
そう、これを計画したのは俺。
サディストのくせに、それを隠して結婚した俺の仕業。
元々樹里はMになれると思ってはいたが、きっかけが作れず良き模範的な夫を演じ続け、それも飽きてコイツに話を持ち掛けた。
コイツとの付き合いは長い、そして俺もコイツも同類。
普段は仕事上の付き合いだが、裏でSM倶楽部のような場所で会う、しかも腕利きの女性調教を得意する調教師、だから依頼した‥‥妻を、樹里を墜とせと。