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第3章 Master-slave love



コツコツコツと、深夜になりそうな時間に、わたくしの歩く足音だけが、この大豪邸の廊下に響き渡る。


わたくしの名は京夜。
この大豪邸に務める執事の1人であり、こちらの17才になるお嬢様、真理亜様の専属執事。
お綺麗で純真無垢な姫様は、17才になられた事もあり、見合い話が多数来るほど。


だが姫様は頷かない。
どんな条件の男性でも頷く事をせず、理由は多々あれど、頷かない姫様を見て、わたくしは少しホッとしている。



(わたくしの大切な大切な姫様)


今もその為に歩いているのであり、向かうは姫様が居られます私室。
こうして就寝前にホットミルクをお持ちするのが、わたくしの日課であり、わたくしの密かな楽しみ。


わたくしと姫様が、2人きりになれる数少ない時間、1日で最も喜ばしい時間。
この時間だけは、誰にも邪魔をさせない、そして姫様もそう願っている。


だからこそ、わたくしは躊躇い無く向かう、深夜の姫様の私室へと。

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