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第3章 Master-slave love
"コンコン"と姫様の部屋の扉を叩き、わたくしはそっと扉のノブに手を掛け、扉を少しだけ開き、姫様の私室の中に入ってしまう。
数部屋続きの姫様の私室、この時間の姫様の居場所は決まっている。
躊躇無く私が行くのは姫様の寝室、そうすればほら‥‥可愛らしい姫様がベッドに座り、わたくしを見た。
「ホットミルクをお持ちしました姫様」
「京夜!
今日も来てくれたのね」
「姫様のお望みのままに‥‥
わたくしの主人は姫様に御座います」
恭しく一礼をしてから、ベッドの横のサイドテーブルに、持って来たホットミルクを置く。
これも日常になってしまった出来事、だがわたくしと姫様の目的はこれでは無い。
「・・今日も私を愛して京夜・・」
「勿論で御座います姫様‥
わたくしは、その為にこうして参っているのですから」
わたくしの胸にしがみ付く姫様を軽く抱擁。
そう、わたくしがこの様な時間に姫様の私室にお邪魔するのは、姫様との密かな愛を育む為、わたくしの大切な姫様との愛しい時間。
誰にも邪魔されない、2人だけの愛の時間。