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第4章 年の差二十の恋愛事情



よく同僚や先輩達に笑われる、どうして花房部長なんだって。
バツイチで年上オヤジの何処が良いんだって。


だけど私、伊藤紬は絶賛花房部長に片想い中!!


年上上等!違う、私は年上にしか恋愛感情を持てないタイプ。
憧れなの、父というものを知らないで育った私には、父のようなという願望がある、その願望が恋愛感情に変わり、そして見付けたのが花房部長。



「伊藤、またミスってるぞ?
書き直して、後て私の所に持って来なさい」


「すみません‥‥部長‥‥」


ああまた‥‥
私ってどうしてこんなにドジなんだろう。
入社も2年目で、いい加減仕事に慣れても良さそうなのに、数日に1回はこうして花房部長の指摘を受ける、そして何時まで経っても直らない私。



「紬また?」


「まただよ、計算ミスだって部長に大きく書かれてる」


「あらら‥‥
でも紬にだけだよね、部長がこんなにも指摘するのって‥」


「それだけミスるからでしょう‥‥はぁ‥‥」


隣の同僚に言われ、更に落ち込みそう。
だけど"私だけ"という言葉は聞き逃していない、ミスでも良いから花房部長に声を掛けられたい私、これって少しズルいかも?

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