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身代わりの夜
第7章 初体験ベッド
 ピンクのマニキュアをした指が割れ目の両サイドにかかり、ぽってりと厚い肉唇を左右にくつろげていった。

 くちゅん……

 かすかな音をたてて、閉じ合わさっていた花弁が開く。
 それまでわずかに見えるだけだったサーモンピンクの粘膜が、露わなうえにも露わになった。

「ねえ、見えてる? ちゃんと見えてるかしら?」

 梨華の声も、どこか上ずっている。

「はい……ああ、これが女の人の……梨華さんの……」

 肉奥はもっと複雑だった。

 淡いピンクの粘膜がぬらぬらと濡れ光り、女の息づかいに合わせて、ぐねりぐねりとうごめいている。
 そこだけ別の生き物みたいだ。

 幾重にも折りたたまれた肉ヒダの中心に、薔薇のつぼみを想起させる小穴があった。
 眼を凝らすと、薄い砂糖水みたいな透明な液が、うっすらとにじみ出ていた。

「そうよ。これから啓太のオチン×ンを、そこに入れちゃうの」

 啓太の視線に気づいた梨華が、秘裂を開いたまま、艶かしく腰を突き出してくる。

 蒸れた熱気が顔面に吹きつけるようだった。
 甘いような酸っぱいような、熟れた果物を思わせる独特の芳香が漂ってきた。

(梨華さんのアソコの匂い……)

 濃密な牝の淫臭に頭の芯まで痺れそうになる。
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