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身代わりの夜
第9章 盗み聞きオフィス
いくら何もしていないと主張しても、酔った亜沙子がそう思い込んでいるとしたら、どうしようもない。
そして、その相手が啓太だと知れば、彼女がひどく恥ずかしい思いをすることもまた、間違いない。
山野辺の主張にも一理あるような気がしてくる。
とにもかくにも、亜沙子が傷つくのだけは避けたかった。
「加納さんのところに行くなら、課長にそう言えばいいじゃないか」
「馬鹿だな。それこそ、プライドを傷つけることになっちまう。
ここで貴野課長の機嫌を損ねたら、あとの仕事に影響するだろ。
それに、課長だって前回と同じチ×ポなら、かえって安心するって」
訳のわからない理屈で攻めてくる。
答えられないでいると、手を振って非常階段を降りて行った。
「なるべく早く戻るからさ。一時間もかからないって。
じゃあ、よろしく」
ひとり残された啓太は途方にくれるしかなかった。
そして、その相手が啓太だと知れば、彼女がひどく恥ずかしい思いをすることもまた、間違いない。
山野辺の主張にも一理あるような気がしてくる。
とにもかくにも、亜沙子が傷つくのだけは避けたかった。
「加納さんのところに行くなら、課長にそう言えばいいじゃないか」
「馬鹿だな。それこそ、プライドを傷つけることになっちまう。
ここで貴野課長の機嫌を損ねたら、あとの仕事に影響するだろ。
それに、課長だって前回と同じチ×ポなら、かえって安心するって」
訳のわからない理屈で攻めてくる。
答えられないでいると、手を振って非常階段を降りて行った。
「なるべく早く戻るからさ。一時間もかからないって。
じゃあ、よろしく」
ひとり残された啓太は途方にくれるしかなかった。