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身代わりの夜
第10章 純情エッチ代行人
 訳のわからない怒りがこみ上げた。
 思いがけないことに、怒りと一緒に股間が急速に硬くなってきた。

(なんで亜沙子さん、山野辺みたいな奴と……)

 仕事のご褒美みたいに、部下に身体を与えようとする上司が許せなかった。
 しかも、大切な職場で、拘束目隠しエッチに燃えるなんて。

 仕事への意気込みや抱負はそんなに軽いものだったのかと、問い詰めたくなる。
 理不尽だとわかっているのに、怒りは収まらなかった。

 指を大きく開いて、黒いブラジャーごと乳房を鷲掴む。

「やんっ……」

 亜沙子は身体をくねらせた。

 しかし、嫌がっている感じではなかった。
 むしろ、事務椅子の上で腰をもじつかせる動作に、男への媚びが含まれていた。

 啓太は頭に血を昇らせて、指先をむにゅっと乳肉にめり込ませた。

 指の間に柔らかな肉がはみ出す。
 夢中で揉みしだいた。
 手の中でブラがよじれ、乳房がさまざまに形をかえた。
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