この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの夜
第10章 純情エッチ代行人
細い鼻孔がヒクヒクとうごめいた。
まるで啓太を誘ってでもいるようだった。
我慢できずに、指先を鼻筋に移動させる。
ツンと尖った鼻の頭から上品な小鼻へと、愛でるようになぞり上げた。
亜沙子は顔をそむけなかった。
肩を小さくすくめて、男の指が触るに任せている。
「ね、ねえ……何か言ってよ」
いつまでも無言の相手に対して、不安そうに声をかけてくる。
啓太は声を出すことができなかった。
何かに取り憑かれて、指で唇の形状をなぞり、シャープな顎の輪郭をたどりつづける。
「もう。目が見えないのをいいことに、悪戯なんかして」
肉の薄い亜沙子の頬に赤味がさした。
もとからアルコールで火照っていたのが、さらにピンクに染まる。
黒いブラジャーに包まれた胸の起伏が大きくなる。
口元が細かく震えていた。
その口が小さく尖り、啓太の指に、ちゅっとキスをしてきた。
びっくりして啓太が指を引っ込めるより早く、ぱくりと咥えられた。
「ふぅうんっ……」
悩ましい鼻声と共に強く吸引され、口中でちろちろと舐められる。
ぬるっとした舌の感触がたまらなかった。
すぐに指を離して、妖しい笑みを浮かべる。
「ふふっ。山野辺くんの指、しょっぱい」
まるで啓太を誘ってでもいるようだった。
我慢できずに、指先を鼻筋に移動させる。
ツンと尖った鼻の頭から上品な小鼻へと、愛でるようになぞり上げた。
亜沙子は顔をそむけなかった。
肩を小さくすくめて、男の指が触るに任せている。
「ね、ねえ……何か言ってよ」
いつまでも無言の相手に対して、不安そうに声をかけてくる。
啓太は声を出すことができなかった。
何かに取り憑かれて、指で唇の形状をなぞり、シャープな顎の輪郭をたどりつづける。
「もう。目が見えないのをいいことに、悪戯なんかして」
肉の薄い亜沙子の頬に赤味がさした。
もとからアルコールで火照っていたのが、さらにピンクに染まる。
黒いブラジャーに包まれた胸の起伏が大きくなる。
口元が細かく震えていた。
その口が小さく尖り、啓太の指に、ちゅっとキスをしてきた。
びっくりして啓太が指を引っ込めるより早く、ぱくりと咥えられた。
「ふぅうんっ……」
悩ましい鼻声と共に強く吸引され、口中でちろちろと舐められる。
ぬるっとした舌の感触がたまらなかった。
すぐに指を離して、妖しい笑みを浮かべる。
「ふふっ。山野辺くんの指、しょっぱい」