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身代わりの夜
第11章 お仕置きふしだら上司
「ど、どこにっ……ああっ、どこに行くの?」

 啓太にネクタイを引かれ、亜沙子はよちよちとついてくる。
 ハイヒールの足元がよろけるたびに、黒いブラジャーの上で、剥き出しの乳房がたわわに揺れた。

「ねえ、やめて。こ、こわいわ。
 お願い、マスクをはずして」

 目隠しでオフィスの中を歩かされるのは、かなりの恐怖のようだ。

 しかし、上司の声に含まれるどこか甘い響きが、啓太の心を残酷にする。
 もっともっと辱めてやりたくなる。

(亜沙子さん、こんな変態っぽいことで昂奮しちゃって)

 魔物が憑依したかのように、己を制御できなかった。

 部長席の前まで来ると、ショーツとストッキングを一緒にして、一気に膝へとずり下げた。

「ちょ、ちょっと……山野辺くん。
 やりすぎよ。もう、やめにしてっ」

 亜沙子は両腕でスカートを押さえる。

 そのまま後ずさろうとして、ストッキングに脚をとられた。
 倒れそうになるのを引き寄せ、身体を抱え上げた。

「きゃあっ」
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