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身代わりの夜
第2章 泥酔美人上司
「悪いけど、おれ、先に帰るわ」
トイレの化粧台で首筋にオーデコロンを振りかけながら、山野辺があっさりと言う。
「おいおい、そりゃないぜ。お前がさんざん課長を焚きつけたんだろ」
「まあまあ。あとはよろしく」
スプレー式のミニボトルを啓太に向け、シュッとひと吹きした。
ブランシュの男性用品だった。
やけにセクシーな香りに包まれる。
ニヤついた素振りからすると、これから梨華のところに行くのかもしれない。
いくら上司とはいえ、足元もおぼつかない女性を一人返すのは心配である。
啓太は仕方なく、亜沙子をタクシーに乗せて自宅まで送ることにした。
トイレの化粧台で首筋にオーデコロンを振りかけながら、山野辺があっさりと言う。
「おいおい、そりゃないぜ。お前がさんざん課長を焚きつけたんだろ」
「まあまあ。あとはよろしく」
スプレー式のミニボトルを啓太に向け、シュッとひと吹きした。
ブランシュの男性用品だった。
やけにセクシーな香りに包まれる。
ニヤついた素振りからすると、これから梨華のところに行くのかもしれない。
いくら上司とはいえ、足元もおぼつかない女性を一人返すのは心配である。
啓太は仕方なく、亜沙子をタクシーに乗せて自宅まで送ることにした。