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身代わりの夜
第2章 泥酔美人上司
亜沙子の住んでいるのは、私鉄の駅から遠からぬ場所にある、十四階建ての瀟洒なマンションだった。
肩を貸してエントランスホールを横切り、エレベーターに乗る。
(亜沙子さん、ずいぶんとストレスを溜めこんでいたんだな)
亜沙子ほど有能な女性でも、新しい職務の重責に苦しんでいたのかと、意外だった。
上司のいつにない醜態を見ても、幻滅も憤慨も湧いてこない。
むしろクールすぎる外見の裏に、人間らしい弱さを隠し持っていたことに、どこかほっとしていた。
なにより、肩にかかる美人課長の身体の重さがうれしかった。
温かい体温が伝わってくる。
女性とろくに手も握ったことない啓太にとっては、初めての成熟した女体の感触である。
それだけでも充分に幸せだった。
(仕事でも亜沙子さんの力になれるように、頑張らないとな)
肩を貸してエントランスホールを横切り、エレベーターに乗る。
(亜沙子さん、ずいぶんとストレスを溜めこんでいたんだな)
亜沙子ほど有能な女性でも、新しい職務の重責に苦しんでいたのかと、意外だった。
上司のいつにない醜態を見ても、幻滅も憤慨も湧いてこない。
むしろクールすぎる外見の裏に、人間らしい弱さを隠し持っていたことに、どこかほっとしていた。
なにより、肩にかかる美人課長の身体の重さがうれしかった。
温かい体温が伝わってくる。
女性とろくに手も握ったことない啓太にとっては、初めての成熟した女体の感触である。
それだけでも充分に幸せだった。
(仕事でも亜沙子さんの力になれるように、頑張らないとな)