この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
身代わりの夜
第14章 熱愛目出し帽
 ベッドに仰向けになって、黒い目出し帽をかぶった部下を見上げた。

 上司を悦ばそうとしての演出らしい。
 いささか滑稽な格好で迫ってくる若い部下がどこか哀れで、調子を合わせてやることにする。

「ま、まあ……嫌ってわけじゃないけど。
 でも、あんまり乱暴にしないでね」

 午後の早い時間、会場に村木が現れた。

 一時は共に人生を歩もうとまで考えた相手である。
 村木に認められたくて、辛い営業も懸命にこなしてきた時期もあった。
 彼にふさわしい女、彼と肩を並べられるくらいの魅力ある女になりたかった。

 しかし、そう思っていたのは亜沙子だけだった。

 仕事が面白くなり、能力を買われて重要な企画を任されるようになると、男は急に冷たくなった。
 村木が求めていたのは、自分の意のままになる、見栄えのいいお飾りに過ぎなかったのだ。

 それからすぐ、東洋マネジメントの重役の娘との婚約を知った。

/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ