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身代わりの夜
第14章 熱愛目出し帽
別れ際の村木の言葉が忘れられない。
――ベッドでも男と張り合う気かい。
たしかに亜沙子は情事の際に、積極的にイニシアチブを取ることがしばしばあった。
でもそれは、別に男と張り合おうとしてのことではない。
与えられた快感は、同じだけ相手にも返したい。
そう思って、恥ずかしい性技も懸命にやってきたのである。
愛しているからこその行為なのに、それをなじられたショックは大きかった。
(結局、女を屈服させたいだけなのね)
今日だって、亜沙子を揶揄する卑猥な言動に虫唾が走った。
だが、大事なイベントを台無しにするわけにはいかない。
どうにかその場を取り繕ったが、夜になっても胸がざわついていた。
――ベッドでも男と張り合う気かい。
たしかに亜沙子は情事の際に、積極的にイニシアチブを取ることがしばしばあった。
でもそれは、別に男と張り合おうとしてのことではない。
与えられた快感は、同じだけ相手にも返したい。
そう思って、恥ずかしい性技も懸命にやってきたのである。
愛しているからこその行為なのに、それをなじられたショックは大きかった。
(結局、女を屈服させたいだけなのね)
今日だって、亜沙子を揶揄する卑猥な言動に虫唾が走った。
だが、大事なイベントを台無しにするわけにはいかない。
どうにかその場を取り繕ったが、夜になっても胸がざわついていた。