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身代わりの夜
第2章 泥酔美人上司
 そうこうするうちに、

「ううん……」

 亜沙子が鼻声を出して、小さく身じろぎした。

 啓太は驚いて手をどけようとし、その拍子に妙な具合に膝を押すことになった。

「わわっ」

 くの字に折れた亜沙子の脚が、片方だけ反対側を向く。
 すらりとした美脚が、ひし型に広がった。

 それだけではない。
 タイトスカートがさらにずり上がり、下着がまともに見えてしまったのだ。

(うわあっ……ど、どうしよう)

 とんでもない失態に身体が硬直した。

 それ以上に、いきなり視界に飛び込んできた衝撃的な光景に、心臓がとまりそうになった。

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