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身代わりの夜
第17章 強引純情部下
「本当に申し訳ありませんでした」
貴野亜沙子は深々と頭を下げた。
隣りで山野辺と古森も低頭する。
マナベ・フィットネスの本社に担当者を連れて謝罪にきたところである。
提携品のパッケージデザインがマナベ側の指定したもとの違っているというクレームだった。
試作品で承認をもらっていたはずだが、その後、ボトルカラーの変更を申し入れたという。
すでに工場では初期ロッドの製造を終えていた。
マナベとの提携商品は、一般向けとはパッケージもバルク(化粧品の中身)の品質も異なる。
新しい容器で再度、ラインを立てるしかなかった。
「使用開始日までには、なんとしても間に合わせますので」
「当たり前だよ、きみ」
権堂部長は不快感も露わに言った。
「しかし、ぎりぎりで納品されたって、店での準備が間に合わないじゃないか」
〈シャンジュモン〉を使った新しいエステメニューも発表されている。
先方に不便をかけるだけではない。
エステティシャンの印象が悪くなり、販売意欲も減退する。
商品の売れ行きに影響するのは避けられないだろう。
貴野亜沙子は深々と頭を下げた。
隣りで山野辺と古森も低頭する。
マナベ・フィットネスの本社に担当者を連れて謝罪にきたところである。
提携品のパッケージデザインがマナベ側の指定したもとの違っているというクレームだった。
試作品で承認をもらっていたはずだが、その後、ボトルカラーの変更を申し入れたという。
すでに工場では初期ロッドの製造を終えていた。
マナベとの提携商品は、一般向けとはパッケージもバルク(化粧品の中身)の品質も異なる。
新しい容器で再度、ラインを立てるしかなかった。
「使用開始日までには、なんとしても間に合わせますので」
「当たり前だよ、きみ」
権堂部長は不快感も露わに言った。
「しかし、ぎりぎりで納品されたって、店での準備が間に合わないじゃないか」
〈シャンジュモン〉を使った新しいエステメニューも発表されている。
先方に不便をかけるだけではない。
エステティシャンの印象が悪くなり、販売意欲も減退する。
商品の売れ行きに影響するのは避けられないだろう。