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身代わりの夜
第5章 同僚の恋人と
昨夜、酔った亜沙子に勃起ペニスを咥えられ、口の中に大量に精液を放った啓太は、しばらくの間、呆然と座り込んでいるしかなかった。
亜沙子は男の欲情汁を一滴残らず嚥下すると、ふたたび眠ってしまった。
啓太はリビングに横たわる上司を抱きかかえて寝室に運び、ベッドに寝かせた。
落ち着いた寝顔に安心して部屋を辞し、タクシーでアパートに帰りついたのが二時過ぎだった。
そして今朝。
寝不足の頭を抱える啓太に比べ、亜沙子は朝から書類の山と取組み、忙しいスケジュールを精力的にこなしていた。
どんな顔で挨拶をすればいいのか、一晩悩みぬいたのが馬鹿みたいだった。
そうしたところへ、山野辺へのいきなりの待遇である。
亜沙子は淫らな行為をした相手を、山野辺だと勘違いしていた。
いくら酔っていたとはいえ、好きでもない男のペニスを咥えるわけもない。
部下としてではなく、男として意識していたはずである。
あの笑顔も、そのせいなのだと思うと、歯噛みしたくなる。
口惜しい以上に、切なかった。
嫉妬と失望で、胸がきりきりと痛んだ。
亜沙子は男の欲情汁を一滴残らず嚥下すると、ふたたび眠ってしまった。
啓太はリビングに横たわる上司を抱きかかえて寝室に運び、ベッドに寝かせた。
落ち着いた寝顔に安心して部屋を辞し、タクシーでアパートに帰りついたのが二時過ぎだった。
そして今朝。
寝不足の頭を抱える啓太に比べ、亜沙子は朝から書類の山と取組み、忙しいスケジュールを精力的にこなしていた。
どんな顔で挨拶をすればいいのか、一晩悩みぬいたのが馬鹿みたいだった。
そうしたところへ、山野辺へのいきなりの待遇である。
亜沙子は淫らな行為をした相手を、山野辺だと勘違いしていた。
いくら酔っていたとはいえ、好きでもない男のペニスを咥えるわけもない。
部下としてではなく、男として意識していたはずである。
あの笑顔も、そのせいなのだと思うと、歯噛みしたくなる。
口惜しい以上に、切なかった。
嫉妬と失望で、胸がきりきりと痛んだ。