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身代わりの夜
第6章 童貞ラブホテル
ダブルベッドに腰掛けて、啓太の心拍はますます速くなる。
社内一の美女とラブホテルの一室にいるなんで、頬でもつねりたい気分だった。
煮え切らない啓太をよそに、梨華はバーを出るとまっすぐホテル街に向かった。
肩を並べてラブホの門をくぐり、雰囲気のよさそうな部屋を選んでチェックインしたのが十分前。
梨華は啓太の頬に軽いキスをすると、バスルームに消えた。
シャワーの音が耳に届く。
壁一枚はさんで、全男性社員の憧れの的である美人秘書が全裸でシャワーを浴びている。
落ち着けという方が無理だ。
そわそわと部屋の中を見まわす。
淡い光に照らされた内装は高原の別荘を思わせた。
木目調の壁に、白いカーテンの掛かったフェイクの張り出し窓。
天井には太い木の梁が渡されている。
小さな冷蔵庫に二人掛けのソファ。
ダブルベッドだけがやたらと大きい。
ベッドヘッドの電話の横に、ティッシュ箱と並んでコンドームの袋がふたつ置いてあるのに、どきりとする。
(に、二回やれってことかな)
妄想が際限もなくふくらんでいく。
社内一の美女とラブホテルの一室にいるなんで、頬でもつねりたい気分だった。
煮え切らない啓太をよそに、梨華はバーを出るとまっすぐホテル街に向かった。
肩を並べてラブホの門をくぐり、雰囲気のよさそうな部屋を選んでチェックインしたのが十分前。
梨華は啓太の頬に軽いキスをすると、バスルームに消えた。
シャワーの音が耳に届く。
壁一枚はさんで、全男性社員の憧れの的である美人秘書が全裸でシャワーを浴びている。
落ち着けという方が無理だ。
そわそわと部屋の中を見まわす。
淡い光に照らされた内装は高原の別荘を思わせた。
木目調の壁に、白いカーテンの掛かったフェイクの張り出し窓。
天井には太い木の梁が渡されている。
小さな冷蔵庫に二人掛けのソファ。
ダブルベッドだけがやたらと大きい。
ベッドヘッドの電話の横に、ティッシュ箱と並んでコンドームの袋がふたつ置いてあるのに、どきりとする。
(に、二回やれってことかな)
妄想が際限もなくふくらんでいく。