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女社長 飯谷菜緒子
第11章 禁断
「志乃こそキレイになった。先生との夫婦生活は良好なようだな」

「もう、まだ先生だなんて」と志乃は吹き出した。

「あの人とはもうラブラブよ」

「もう・・ごちそうさまと言っておくしかないな」

「菜緒子、妬いてるでしょ。今夜は思いのままにわたしを愛していいのよ」

ふたりは顔を見合わせて笑った。
景嗣とな関係は本当に良好なようで何だか明るくなった気がする。喜ばしいことだし、こんなふうに嬉しそうにはしゃげる志乃が少し羨ましくもある。

笑い合っていたふたりは、やがて真剣に見つめ合ってキスをして体を重ねた。

光莉と雪雄は新婚旅行に旅立った。
菜緒子はひとりで酒を飲んであれこれと物思いにふけっていた。

雪雄が新婚旅行で遠くに行っているから寂しい気もするが、何だかホッとしている。近くにいればまた逢いたくなる。
正式に光莉と結婚したのだからもう関係は止めなければならない。しばらく会えないのが丁度良い機会だからこのまま止めてしまうか・・

そう考えているとまた変な咳に襲われた。
少し血も吐いた。

「それにしても治らないな・・」

この病は娘の夫にまで手を出してしまった禁断に対する罰のようにも思えてくる。

「こんなところで寝込んじゃって風邪をひくぞと言うよりは襲っちゃうぞ」

寝入ってしまった菜緒子は少しふざけたような声に起こされた。聞き覚えがある。このおちゃらけた声は・・

「龍二、無事だったか。少し若返ったんじゃないのか?」

目を覚まして声の方へ振り返ると龍二が立っていた。少し若返ったように見えるのは寝ぼけているせいかなと思う。

「何言ってるんだよ。自分だって若いくせに」

と龍二に笑われて確かめてみると菜緒子も若返っていた。

「ちょっと時間がかかってしまったけど依頼を果たしたぜ」

と言って龍二が連れてきた男は・・

「し、翔也・・」名前を呼んだきり菜緒子は言葉を失った。

「そんなに驚くことはないじゃないか。心配かけたな、ごめん」と翔也は昔と同じ優しい笑顔を浮かべる。

「ありがとう。それにしても、よく見つけてくれたな」

「流石のオレもかなり難航していた。オレだけでは見つけられなかったかも知れない。でも、貴重な情報を提供してくれた人がいてな・・」

と言って龍二は情報提供者を紹介する。

「と、透真・・」

信じられないことに今度は透真が現れた。


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