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女社長 飯谷菜緒子
第4章 初体験
居間側真次との婚約は成立し、菜緒子が16歳になったら結婚することに決まった。ただし、高校はちゃんと卒業するため、それまでは子供を作らないとふたりで決めた。

婚約をしたというのにデートに誘われたりすることもなく、たまに挨拶をする程度の関係が続いた。

真次は自分には興味がないのではないかと思ったが、後になってその通りだったと知ることになる。

菜緒子は高校生になった。
周囲の生徒は新しい高校生活に胸を弾ませている。
男子のことを誰それがジャニーズみたいにカッコいいとか、新しい恋に浮かれている女子生徒もいる。

翔也のために人生を捧げる決意をしてそのために政略結婚も受け入れた菜緒子にはそんな恋話なんて全く興味もなく、女子たちと一緒になってきゃぴきゃぴすることもなく、どこか浮いた存在になっていた。

一年生の時の担任は松下景嗣。担当教科は物理や科学でどことなく浮世離れした化学者タイプの男だ。あまり感情を出さないタイプの景嗣はアンドロイドとかネジで動いてるとか言われて生徒たちからは敬遠されるタイプの男だった。

だが、菜緒子は景嗣のことが気になっていた。景嗣の顔はどことなく翔也に似ているし、何事もきちんとしなければ気がすまない真面目なところもなんだか翔也みたいである。

菜緒子は景嗣のことを翔也に似ているという観点では気にもなったが、所詮は別人だと少し冷めた目て見て割りきってもいた。第一、翔也はこんなアンドロイドみたいなヤツではない。

しかし、親友の奥山志乃が景嗣にぞっこんで追っかけとかに付き合わされたので菜緒子と景嗣もけっこう親しくなっていった。

志乃は理系女で、どちらかというとクラスの中でも浮いてしまう存在なのだが、なぜか菜緒子には気を許してくっついてきた。

菜緒子が飯谷工業の娘だと知るともう興味津々で是非工場を見せてほしいと無理矢理ついてきたこともある。

飯谷工業の娘で、居間側重工の御曹子と婚約して、やがては飯谷工業の社長になると知ると爛々と瞳を輝かせて羨ましがった。

居間側との結婚のことは菜緒子にとっては触れられたくないところだが、志乃の嬉しそうな様子は不思議とイヤではない。

どちらかというとひとりでいることが多くて他人を寄せ付けないオーラを出している菜緒子だが、志乃にはいつも振り回されてしまうが、不思議と志乃といる時間は楽しいものだった。
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