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牝獣の哭く夜
第12章 ふたりの男
「違うの。それは脅されて無理やり……
わたしは誰の盗用もしてないわ。信じてください」
「無理やりねえ。
それにしちゃあ、ずいぶんと気持ちがよさそうだったよね」
「違う、違うわっ」
美貴は聞きたくないとばかりに、スツールの上で顔を振った。
「え、なんで俺がそれを知ってるかって?」
椅子の上で諏訪が唸り声を上げるのが、沼田には嬉しくて仕方がないようだ。
「それは、俺もその場にいたからさ。
この美しい身体が官能に悶えるのを、片桐専務と一緒に堪能させてもらったのさ」
沼田の手は、カットソーごしに肩から脇腹へと撫でまわし、細く締まったウエストへ降りてくる。
肌を這い回る指の動きの気色悪さに、首筋の毛が逆立ちそうだった。
「あんた、片桐が言うように、もうこの女を賞味したのか?
なかなか美味だっただろ」
肌を撫でまわす手はヒップへと移動する。
わたしは誰の盗用もしてないわ。信じてください」
「無理やりねえ。
それにしちゃあ、ずいぶんと気持ちがよさそうだったよね」
「違う、違うわっ」
美貴は聞きたくないとばかりに、スツールの上で顔を振った。
「え、なんで俺がそれを知ってるかって?」
椅子の上で諏訪が唸り声を上げるのが、沼田には嬉しくて仕方がないようだ。
「それは、俺もその場にいたからさ。
この美しい身体が官能に悶えるのを、片桐専務と一緒に堪能させてもらったのさ」
沼田の手は、カットソーごしに肩から脇腹へと撫でまわし、細く締まったウエストへ降りてくる。
肌を這い回る指の動きの気色悪さに、首筋の毛が逆立ちそうだった。
「あんた、片桐が言うように、もうこの女を賞味したのか?
なかなか美味だっただろ」
肌を撫でまわす手はヒップへと移動する。