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牝獣の哭く夜
第1章 恥辱のはじまり
(どうしてわたしが……こんなことを……)
こみ上げる屈辱感を苦い薬のように飲み下す。
沢村美貴は仁王立ちになった醜男の足元に、ゆっくりとしゃがんでいった。
すらりと長い脚を曲げ、床にストッキングの膝をつく。
下腹部を刺激しないような、慎重な動き。
踵の上に尻を落とすと、ちょうど顔の高さに男の股間がきた。
ブリーフ一枚の股間だ。
前部は大きく膨らんで、グロテスクな男性器の形状が、露骨に浮かび上っていた。
口惜しさと恥ずかしさで、身体の芯が熱くなる。