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牝獣の哭く夜
第16章 あかされた奸計
 後ろ手の裸身を、美貴はだらしなく諏訪に預けていた。

 エクスタシーからいまだ覚めやらず、身体は甘く痺れたままだ。
 太腿丈のストッキングに包まれた長い美脚は、諏訪の腰を挟んで、椅子の両側にだらりと投げ出されている。

 ようやくまともに呼吸が出来るようになった。
 はぁはぁと荒い息で、酸欠状態の脳に酸素を送る。
 胸がゆるやかに上下し、諏訪の胸板に押しつけた双乳が柔らかくたわんだ。

 自意識が少しづつ戻ってくる。

 自分の行ったこと、口にしたことが思い出された。
 いたたまれなくて身悶えると、内腿までべっとりと気味悪く濡らした股間に、まだ諏訪の肉棒が納まっているのが意識され、さらなる気恥ずかしさが湧き起こった。

「そろそろいいよな?」

 沼田の声が遠く聞こえた。
 諏訪が黙って頷くのがわかった。

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