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牝獣の哭く夜
第19章 白百合の臓腑
全体で見ると、ちぢれた長い毛がモシャモシャと繁茂しているようだが、一本一本の毛並みは、下向きに整然と美しく生えている。
三角形の底辺にあたる左右の拡がった部分は、中央下部に向かってゆるやかになびく。
左右対称に盛り上がったのち、女陰の先端に向う流麗な曲線となって収束する。
銀杏の葉のようでも、また女性の快楽の中枢部を指し示す矢印のようでもあった。
沼田は数本の毛をつまんで、軽く引っ張った。
ちぢれ毛がまっすぐになり、毛根を頂点に薄い皮膚が伸び上がる。
「はぁン……」
美貴の腹部が緊張に引き攣る。
毛の根元近くをセーフティ鋏でカットした。
軽い抵抗とともに、プツンと陰毛は二つに別れる。
伸び上がっていた薄い皮膚は、五ミリほどの毛を見せてもとの美しい丘となり、沼田の手には数本のちぢれた長い毛が残った。
「ふふ。これが沢村課長のマン毛。
大事にとっておかなきゃ」
美貴にカットした毛を示し、ティッシュの上に置く。
「課長のは長くて硬いですからね。
いきなり剃刀で剃ったら、すぐに毛ガラミをおこしちまう。
まずはこれでカットしてあげますよ」
三角形の底辺にあたる左右の拡がった部分は、中央下部に向かってゆるやかになびく。
左右対称に盛り上がったのち、女陰の先端に向う流麗な曲線となって収束する。
銀杏の葉のようでも、また女性の快楽の中枢部を指し示す矢印のようでもあった。
沼田は数本の毛をつまんで、軽く引っ張った。
ちぢれ毛がまっすぐになり、毛根を頂点に薄い皮膚が伸び上がる。
「はぁン……」
美貴の腹部が緊張に引き攣る。
毛の根元近くをセーフティ鋏でカットした。
軽い抵抗とともに、プツンと陰毛は二つに別れる。
伸び上がっていた薄い皮膚は、五ミリほどの毛を見せてもとの美しい丘となり、沼田の手には数本のちぢれた長い毛が残った。
「ふふ。これが沢村課長のマン毛。
大事にとっておかなきゃ」
美貴にカットした毛を示し、ティッシュの上に置く。
「課長のは長くて硬いですからね。
いきなり剃刀で剃ったら、すぐに毛ガラミをおこしちまう。
まずはこれでカットしてあげますよ」