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牝獣の哭く夜
第19章 白百合の臓腑
「恥ずかしいんだろ?」

 重ねて尋ねる諏訪に、美貴はうっすらと眼を開けた。

「……は、恥ずかしいわ」

「だけど――いや、だから、感じてるんだろ。
 もうオマ×コを濡らしているじゃないか。
 君は恥ずかしいほど、感じる女なんだよ」

「ち、ちがいます……」

 諏訪と視線を絡めて、美貴は力なく否定した。

「認めろよ。
 そしたら、もっともっと恥ずかしいメにあわせて、感じさせてやるから」

「ああっ……ちがう……ちがうの……」

 否定の言葉を漏らしつつ、男が顔を寄せると、うっとりと唇をゆだねた。
 口づけをしながら、諏訪は沼田に目くばせをする。

 沼田はふたたび、剃刀を動かし始めた。

 ずすっ、ずすっ、と逆剃りにレイザーを動かす。
 濃密な秘毛がプツプツと肌から剃られる。
 刃についた泡と毛をタオルで拭って、沼田は剃毛を続けた。

 指腹で皮膚を掻きあげ、剃り残しの確認をする。
 草丘はあっという間に、丸裸の禿山になった。

 現れたのは、なめらかな柔肌だった。
 切れ味が抜群のため、剃刀負けしていない。
 誰も踏み込んたことのない、雪原の処女地のようだった。

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