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牝獣の哭く夜
第19章 白百合の臓腑
 下腹部の白さと比べ、花弁の肉はベージュに淡く色づいている。
 ふっくらと盛り上がった肉唇の中央に、くっきりと鮭肉色の亀裂が刻まれる。
 淫裂から狭い会陰部を介し、小さく窄まる可憐な菊の蕾へと、肌色はベージュから褐色に変化する。

(おまけに、美貴さん、もうこんなに……)

 少女のような割れ目は、少女らしからぬ肉ひだをはみ出させて、トロッとした淫液を溢れさせていた。

「無能部下に毛を剃られて、感じたんだろ?」

 諏訪が意地悪く確認する。

「……感じてなんか」

「こんなに濡らしているのにか」

 諏訪の指が無造作に潤んだ女裂をまさぐる。

「ほら、もうクリトリスが硬くなっているじゃないか」

「ひっ、やっ……やめて……」

「マン毛剃られて、クリを勃起させる女もめずらしい。
 おまえはドMだよ。
 恥ずかしいことをされるほど感じる変態M女なんだよ。認めろ」

「ちがう……ちがうんです……」

 その声は力なかった。
 誰が聞いても、認めたにひとしい語感をおびていた。

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