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牝獣の哭く夜
第23章 絶頂地獄
 どれくらい意識を失っていたのだろうか。

 気がつくと、ひとりで会議室の床に横たわっていた。
 精も根も尽き果て、起き上がる気力もない。

 股間もお尻の穴も、まだ、ずくんずくんと熱をもつ。
 顔中が得体の知れない体液まみれで、ぬるぬると気持ち悪い。

 髪を掴まれて、その顔を持ち上げられた。
 焦点の定まらない瞳に諏訪の姿が映る。

「たいしたイキっぷりだった。
 僕も昂奮して、ほら、こんなになった」

 諏訪も裸になっていた。
 股間から隆とした怒張が見事に勃起して、天を突く。

 その妖しい美しさに、美貴は陶然とした。

 亀頭部は工芸品のような鰓を張って、金属の光沢を見せている。
 逞しい肉の棹は、優美な強い反りを示して、神秘的に太くしなる。
 緊張感をもった長い肉太刀《にくだち》は、鍛え込まれたしやなかな硬さと、無駄のない洗練された切れ味を感じさせた。
 肉幹に這う太い血管までが、アラベスクのように優雅だった。

 妖刀を思わせる殺気だった美しさに、魂を吸い取られそうだった。

 吸い寄せられるように、その逞しい肉の刃に口づけをする。
 口いっぱいにその肉を頬張ると、熱い脈動が感じられた。

 下劣な男どもに犯しつくされた身が、その肉で清められるのだと思った。
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