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牝獣の哭く夜
第5章 失禁女上司
 眼を閉じた後ろ手の姿勢で口唇奉仕するのは、なかなか難しかった。

 ぶらぶら揺れる怒張が安定せずに、すぐに逃げてしまうのだ。
 おまけに揺れる肉棒が頬をかすめたり、鼻先に当たったりする。

 悲鳴を上げたくなるほどのおぞましさだった。

 しかたなく、薄く眼をあけて、ペニスの位置を確認しながら行為を続ける。

「チ×ポを舐める課長の表情、いやらしいなあ。たまらないよ」

 沼田の言葉に、キッと一瞬、視線を上げてにらみつけた。

 が、昂奮に顔を赤くし、卑猥な笑みを浮かべて鼻の穴を膨らませている部下と眼が合うと、いたたまれずに、すぐに眼をそらす。

(ううっ、わたし、こんな男に奉仕してる……)

 自分がどれほど淫らな顔になっているか、それを思うと心が張り裂けそうだ。
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