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牝獣の哭く夜
第5章 失禁女上司

 やっとの思いでユニットバスにたどり着く。

「ほれ、じゃあここでやりなよ」

「……え?」

 美貴はとまどって眼を泳がせた。

 便器の蓋に沼田が座ってしまった。
 おまけに美貴は後ろ手に拘束された状態なのだ。

「これじゃあ、できないわ」

 泣きそうな声になる。

「注文が多いんだよ、沢村課長さんは。風呂の中ですればいいじゃん。漏らしたって掃除は簡単だろ」

 バスタブの中で、このまま垂れ流せというのだ。

「ひ、ひどい。トイレに行かせてくれるって……」

「俺をイカせられなかったんだから、トイレは駄目だよ。部屋でおもらしするよりいいだろ」

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