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牝獣の哭く夜
第6章 新たな陵辱者
(このまま、消えてしまいたい……)
下着を穿いたままの失禁――成人女性にあるまじき醜態である。
さすがにすぐには立ち直れない。
バスタブにできた黄色い水たまりにしゃがみ込んで、顔も上げられずに唇を噛みしめる。
瞳だけでなく、心も固く閉じて慄く美貴の耳に、沼田の声が遠く聞こえた。
「いつまで、そんな処にうずくまっているつもりだ?」
からかうような口調に、カチンときた。
すくんでいた気力がすこし持ち直す。
「パンツまで濡らして、気持ち悪いだろう。おまけに、オシッコ臭いし」
たしかに、バスルームには痛烈なアンモニア臭が漂っている。
美貴自身の排泄した小水の臭いだ。
自分の排泄臭が、この豚のような男に嗅がれているのかと思うと、頭に血が上る。
下着を穿いたままの失禁――成人女性にあるまじき醜態である。
さすがにすぐには立ち直れない。
バスタブにできた黄色い水たまりにしゃがみ込んで、顔も上げられずに唇を噛みしめる。
瞳だけでなく、心も固く閉じて慄く美貴の耳に、沼田の声が遠く聞こえた。
「いつまで、そんな処にうずくまっているつもりだ?」
からかうような口調に、カチンときた。
すくんでいた気力がすこし持ち直す。
「パンツまで濡らして、気持ち悪いだろう。おまけに、オシッコ臭いし」
たしかに、バスルームには痛烈なアンモニア臭が漂っている。
美貴自身の排泄した小水の臭いだ。
自分の排泄臭が、この豚のような男に嗅がれているのかと思うと、頭に血が上る。