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牝獣の哭く夜
第7章 彼女の靴下
(さあ、いよいよ……)

 激しい昂奮で沼田の股間ははちきれそうだ。
 灼けつくような罪悪感まで、心地よい。

 片桐専務はニヤつきながら、天井から吊られた女体の背後に回った。
 すでにブリーフ一枚。前をもっこりとふくらませていた。

 沼田の目の前で、後ろから回された十本の指が、真っ白な双乳にかぶさっていく。

「嫌よっ、やめてっ」

 美貴は裸身をひねって逃れようとした。

 けれど、両腕を吊られた状態では、そんな抵抗など無意味である。

 美麗なふくらみが、下劣な中年男の手に穢されていく。

「むふ。これがソレムニティの設計をわが社から奪った女のオッパイか。ううむ、蕩けそうだ。これなら、わが社が負けても仕方がないねえ」

 やわやわと乳房全体を揉みしだいて、片桐は涎を垂らさんばかり。

 あばらの浮いた痩せた身に、顔だけが脂ぎって、度の強い眼鏡の奥で光る三白眼が不気味だった。

(こんなゲスな男に……)

 美貴の恥辱を想像して、沼田はゾクゾクした。

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