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滲む墨痕
第3章 雪泥鴻爪
股から離れていくショーツのクロッチ部は、みだりがわしい光沢を放っている。潤はそれが藤田の目に入ることを恐れ、とっさに彼の手を掴んで制した。
片眉を上げて驚きの眼差しを送ってくる藤田に怯えた視線を返すと、彼はなにかを悟ったのか薄く口角を上げ、腕を優しくさすってくる。大丈夫だよ、と言っているような笑み。その静かな微笑の裏には底なしの欲望が隠されているのだろうか。
するすると脚をくすぐるレース生地は、左の足首にまとわりついた。それをそこに残したまま、潤の一番敏感な場所に熱い舌が吸いついた。
「ああっ……!」
小さな一点に注がれた、極上の感覚。粘膜に覆われた筋肉がしなやかに蠢き、潤みをかきまぜる音を立てながら秘芯を愛でる。